花の咲くのを待っております。ついでに、「石の花器」に関してひとこと。


右側に、咲くのを待っている花があります。



これも花の咲くのを待っております。

千葉の義弟にあげた流木を、見事に仕上げて昨日持って来てくれました。
花芽がのぞいております。が、見事に咲かせてみせるのは我々の課題です。


つまらぬ流木でも、このようにして仕上げてくれると「また、流木を探してあげようかな。」と、重い腰を上げざるを得ないでしょう。


簡単に、他人から貰う品物は有難味が薄くなりましょう。
が、義弟のごとく作る過程を熟知していると有難味は増します。


「石の花器」に例えます。
先ず「石」を拾う。好きな物があったとします。でも加工が可能だろうか? 加工が出来て 好きな色 形 大きさが気にいることなんて滅多にありません。
広い河原で、たった1個の石を探すにもそれ相応の努力が必要になります。
朝から晩まで足を棒にして探し廻っても1個の石すら探せない時があります。
「大井川で、このような石を探せたら10万円あげるよ。」と、以前言ったことがありました。
加工も然りです。紋様のある石・・・まずこれが大変です。
名古屋近郊にこのように機械で丸く開けてしまわない加工方法をする方が居られますが、流石に石に紋様までは備わっておりません。屋久島に同様な紋様を備えた石を扱う方が居られます。が、穴は機械で開けた丸い穴です。
皆さんがご覧になる「紋様があって、丸く機械で開けない、自在に曲がりくねった穴を開ける。おまけに穴の入口が、段になっている穴。いつ割れてしまうかも知れない裂け目のある石。」
このような花器を手に入れようとしている・・・実は大変なことですよ。
だから、「世の中に出回っていない」のです。それ程貴重品なのです。