瞬間接着剤の変った使用法、やってみましょう。
皮の手袋をいつも使っております。
布の軍手やビニールの手袋も使いますが、使用頻度は圧倒的に皮の手袋が群を抜いております。
何故かと言えば強度が違うからです。
それでも私には強度が足りません。
2重にも3重にも重ねて使っております。
何故でしょう???
わたしは、回転する刃物を左手で持ちます。支持する場所は回転する場所の時もありますが、回転しない場所の時もあります。
石を叩く時には、刃物にらせん状に溝がありますが、ここを掴んでは堪りませんので、この部分にカラ―を被せてこの回転しないカラ―を掴みます。カラ―の材質には苦労しました。
結論を言えば、「竹の節のある部分を利用して、タコ糸で段まきし、巻いた後は接着剤で固定します。」
回転する場合は、刃物の凹凸の無い部分を掴みます。
何れの時も左の皮手袋です。当然摩耗します。摩耗する場所は限られます。2重、3重の必要性が生じます。
そこで皮の手袋の接着や縫合の方法が試されました。
縫合には難点があります。これは無理でした。
接着しか方法は見つかりません。そこで接着剤の剪定です。
薄い皮には接着剤も効きますが、ケバだった厚いものや2重に縫い合わせた物には適当な接着方法が見つかりませんでした。
時間と手間を掛ければそれでも何とかなるでしょうが(細い針金で縫い合わせるとか)、せっかちなわたしには適しません。
瞬間接着剤には、何種類かのものがあります。が、ケバだったものとかは手に負えません。瞬間接着剤は「空気中の水分で接着する」と言うことは解っておりましたが、旨い具合に接着しませんでした。
あるとき、「皮にタップリな水を含ませたまま、タップリな瞬間接着剤を塗り込んで」暫く抑えていました。抑える時間は20秒足らずです。
するとどうでしょう。接着したではありませんか。見事接着成功。
繰り返し、繰り返し、何回も何回もやりました。
タップリな水にタップリな瞬間接着剤。
接着する際には、「油分や水は禁物」と頭に叩き込んだ知識は、どこかに吹っ飛びました。
接着剤を開発する人には常識でも、素人には知らせない方法があるものですね。